2024年04月17日

魔の5日間で206人死亡



 何だろう。民族性なのかな。年末年始とタイ正月であるソンクラーンを挟む一週間をタイでは「危険な7日間」と呼びます。車による移動が増え事故が増えること。また、お祭り騒ぎで飲酒運転や危険運転による事故や死者数が増えることから、そう呼ばれているのです。
 実際に今年のソンクラーンでは7日間ではなく5日間で既に206人が交通事故で死亡しています。事故自体は1564件でした。でも、タイのことですから統計に計上されていない事故も多いと思います。この数字は目安程度に考えた方が良いかもしれません。
 ちなみに日本の交通事故死者数は昨年一年間で2678人でした。一年間でこの人数です。タイは5日間で206人ですから、とてつもない人数なのは間違いありません。おめでたい正月に、これだけの人が亡くなるなんて……。
 日本の交通事故死者数を調べるついでに世界の交通事故死者数を調べてみました。

*人口10万人当たりの交通事故死亡率。WHO世界保健機関の調べによるものです。(調査年度は不明)

第1位 ニウエ 68.3人
第2位 ドミニカ共和国 41.7人
第3位 タイ 38.1人
第4位 ベネズエラ 37.2人
第5位 イラン 34.1人

 この数値は人口10万人当たりの交通事故の事故死率です。第1位のニウエという国は、ご存知ない方がほとんどかと思いますが、この国はオセアニアに浮かぶ人口わずか約1500人足らずの小さな国です。なので、国内でたった1件の死亡事故が発生しただけでも、このランキングにランクインしてしまう、ということになります。
 で、次いでドミニカ、タイです。この3位という結果は予想通りでした。やっぱりタイがトップ圏にランクインです。タイはバイクによる事故が多く、なので死者数が多くなるのは車社会の日本やアメリカと違うところかもしれません。
 とはいえ、交通事故死は癌や病気と違い防げるはず。どんなに政府が注意を呼び掛けても減らないのはやっぱり、くどいようだけど、この国の国民性、いや民族性なのかな。時によって、おめでたいときに逝っちゃうなんて……マジに悲しいよなぁ。

  


Posted by ジョニー at 18:49Comments(0)タイの日常茶飯事